幕張〜有明　一人旅　2001

世の中せわしないこの暮れの時期に、自分自身何を考えてか この一年間大変お世話になった幕張の｢日本コンベンションセンター(幕張メッセ)｣ 及び有明の「東京国際展示場(東京ビッグサイト)｣に、首都高走り納めも兼ねて、年末のご挨拶に行ってきた。 まずは幕張。11月の東京モーターショー以来となるが、 なぜかすごく昔の出来事のようで、妙に懐かしさを感じる。 当然の事ながら何も展示会をやっていないのであるが、 あのざわめきを思い出しながら、エントランスに入っていった。 座り慣れたベンチに寝転んで、いつもの｢レスカ｣を飲みながら、煙草に火をつけた。 ｢シュポッ｣というプルタブを空ける音、｢チャッ｣というライターの音、｢カ〜〜〜ン｣という缶をベンチに置く音、 全てがあのエントランスにこだまする。 普段は携帯電話が鳴る音すら聞き逃すほどのざわめきが、ホント嘘のようである。 初めてであった。こんな静かな幕張は。 警備員の巡回をよそ目に、しばし物思いにふける。 さすがにこの時期、ベンチに寝そべっているとすぐ冷えてくる。 ｢今年もありがとう｣と心の中でつぶやきながら、次ぎ目的地｢ビッグサイト｣へ向かう事とする。 仕事納めを終えた今日は、高速道路も閑散としている。 西日で眩しい湾岸線を順調に西進し、有明出口を下りる。 ビッグサイトでは、エントランス奥の時計が3時になると動き出す。 これを見ながら優雅にコーヒーでまた一喫・・・なんてのをこの段階では描いていた。 でも(･_･")?・・・・・うむむ まてよ・・・なんで駐車場がいっぱいなんだ？しかもぎっしり埋まっている！ あちゃ〜;;;　やってるよ。今日。 その理由は1分後には分かった...。 馴染みの地下及び西駐車場は閉鎖、路駐なんてとんでもない！夜の街のごとくタクシーで埋め尽くされる。 やむなくＴＦＴ下に置くことに。 駐車場を出て、せめてお馴染みの時計のところまで行こう！と歩き出すが、 歩道は人で埋め尽くされ前に進めない。 行っては動かないので戻りまた行っては戻りを繰り返し、 車を降りてからエントランス到着まで15分。あの距離でである。 マジ｢なんじゃこりゃ〜！！！｣をブツブツと連発していた。 予定時刻には間に合わず、時計は閉じたまま。 というか時計の所に近づけない(泣)。床は人のべた座りで埋め尽くされる。 エントランスからビジュアルフォトまで行くのが一苦労な状態。 ビジュアルフォトさんに、年末のご挨拶に！ と思ったが、大量受注にもうしっちゃかめっちゃか;;;。 聞いたところによると、この手の集いでは今回最高レベルの人出だそうである。 若者パワーは素晴らしい。 挨拶もそこそこにちょっと休もうと思うが、座るベンチなど当然あるはずがない。 どうしよう・・・｢イベント東京｣を敷物代わりにやむなく床に座る事に;;;。 ｢こんなんじゃない！俺のビッグサイトは!!!｣ ｢さっきの幕張は一体なんだったんだ!!!｣ ｢これだけの人をさばけるんなら、モーターのビッグサイト化も考えられるな〜｣ またもブツブツぼやきながら缶コーヒーを一気に飲み干す。 コーヒーとセットの煙草は、喫煙所までたどり着けない故我慢するしかない。 ホールの方へ行く気力は当然無くなっていた。物思いにふけることなくすぐさま帰る事にする。 会場からちょっと離れてしまえば、先ほどの空いた首都高にすぐ戻る。 ｢静寂の幕張｣・｢雑沓のビッグサイト｣ 今になってみれば、非常に両極端な二つを同時に見ることが出来て、 今日は凄く貴重な体験をしたと言える。 あまりにも対称的な2箇所ではあったが、私の写真の大多数に背景としてご登場いただいたいる点では、 今までもそしてこれからも全く同じ役どころであり、 双方に同じように感謝せねばならない。一年間本当にありがとうございました。 以上を持ちまして２００１年の活動を終了と致します。ありがとうございました。

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