バイワイヤ(ドライブバイワイヤ/]-バイワイヤ/オールバイワイヤ)

一言で言うと、“機械的な結合なしにワイヤーハーネス結合による電子制御で操作する技術”。 アクセルバイワイヤ・ステアバイワイヤ・ブレーキバイワイヤ・シフトバイワイヤなど。 実用化の流れは、アクセル→シフト→ブレーキ→ステアリングの順と言われています。
ブレーキバイワイヤを例にとると、運転者のペダル操作量(踏力/ストローク量など)を一旦電気信号化し、 車両全体の状態等から最適なブレーキ量をコンピュータで演算、 演算結果を基にモータやソレノイドバルブなどのアクチュエータを電気的に作動させることで油圧を発生し ブレーキ部へ送り込みます。プリウスやメルセデスSL等で一部実用化されていますが、 電気系失陥時はペダルの先にあるマスターシリンダーで直に油圧を発生できるメカニズムが残されており、 まだまだ純然たるブレーキバイワイヤとは言えません。 ブレーキバイワイヤに関するメリットとしては
・運転者の操作負荷軽減
・制御高度化による制動距離短縮(事故防止)
・回生ブレーキとの協調
・部品点数削減/車両全体の軽量化
・車両全体でのコストダウン
・フルードレス(耐環境)などなど・・・
デメリットとしては、やはりフェイルセーフ(失陥対策)の問題ですかね。 なんだかんだ言って“電気=不安”という意識がまだありますからね。