おじゃるの“Photo Retouch”

第三回 / 色調補正

お急ぎ編

続いては“お急ぎ編”です。

前編の手法では、かなりの工数を要しますので、前編で最後に行った “彩度を一旦落として色付けをする”的手法ONLYでトライしてみます。

@ まず
スキャン直後の画像です。右側からの光線かぶりも見られます。

色調補正前

A 彩度を落とす
画像をモノトーン調とし、嫌らしい色の出方を一旦キャンセルします。 ただし、ここで彩度を落としすぎると後での色付けが困難になりますので、 今回は自分自身限界と思っている-30%程としました。

彩度補正:-30%

彩度:減

B RGB分割補正
画像をRGBに分割してみます。そこで以下のような補正を各チャンネル加えました。 数値は、ここでもヒストグラムを見ながら経験値的に決定しています。Rをコントラスを激しく上げ、Bを引いています。
-補正値-
<RED>
明るさ:+3%
コントラスト:+45%
γ補正:1.05
<GREEN>
明るさ:-5%
コントラスト:+15%
γ補正:1.1
<BLUE>
明るさ:-5%
コントラスト:+10%
γ補正:0.85

RGB分割(補正前)

RGB分割(補正後)

C 結合して見ると...
以下のような感じです。赤みがちょっと強めの色調に変身しました。

RGB結合

D 最終補正
結合後の感じだと、個人的には暗く感じるので、もう少し明るく仕上げて出来あがりです。

γ=×1.2
彩度=-2%
明度=+4%

できあがり

どんなもんでしょう。これだったらそんなに工数をかけることなく、自分の好きな色調へ変更しやすいので、 自分も最近よく使う手法です。 但しどうしても単色調になりますので、好みの分かれる所かと思います。

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